威風堂々とした姿
やっぱり8代目クラウンは魅力的

 日本中がバブルに湧いていた1980年代後半。当時は「アナログの時代からハイテク」「エレクトロニクス」などという言葉が盛んに飛び交い始めた頃、ハイテクカーとして登場したのが8代目クラウンだった。
 世にも珍しい革新的なエレクトロマルチビジョンを搭載し、車の中でテレビが見れることをアピール。そのモニターにはあらゆる車両情報も映し出す。さらに、この時代では画期的だったCDインフォメーションと呼ばれる地磁気センサーを用いたナビゲーションも搭載。後席用カラーテレビモニターやハンズフリー電話なども採用し、現代につながる先進的な技術が満載だった。

 時はまさにバブルに突入したばかり、そんな時代に登場した8代目クラウンは、超ハイソサエティ(ハイソ)な仕上がりで憧れの高級車として君臨。「いつかはクラウン」の先代からのキャッチフレーズの通り、多くのオーナー達を魅了した。

 そんな憧れのクラウンを、大胆なオープンモデルの街道レーサーとして製作したのが九州の武下自動車だ。とにかくパーツのセット位置、フィッティングにこだわったというだけあって、その仕上がりは見事だ。

 装着しているパーツもクラウンの車格を考慮し、フロントはジャパン用延長レーススポイラーを選択。サイドステップはワンオフで、リアはセブンパネ+珍しい1本足ウイングをセットする。

 オーバーフェンダーはサバンナワークスで、ホイールは製作ショップである武下自動車得意の加工鉄チン(F10J/R12J)を履かせている。この鉄チン、通常のものと違ってアウターリムをポリッシュして輝かせているのがポイントだ。

 普通の街道レーサーとは違う威風堂々としたルックス。バブルな超ハイソカーは、当時を知る者にとっては、どれだけ時間が過ぎても色褪せない特別な輝きを放つ1台になる。

内装はオリジナルをキープ。ダッシュボードも割れておらず、シートの状態も良い。程度が抜群のクラウンをベースにリメイクしたことがよくわかる。
フロントはワークスオバフェンにジャパンレーススポイラーの延長デッパ仕様。強度もしっかり確保した作りだ。
九州熊本の街道レーサーショップといえば武下自動車だ。特にトヨタ系に強く、クラウンだけでなく、61・71系も大得意である。
この美しい仕上がりに注目!! パーツもバランスよくセットしていることが伝わる。


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