再び公道に帰って来た!!
シルエット職人が手掛けた入魂のマシン

 街道レーサー界においてシルエットといえばこのクルマの存在は欠かせない。改造車の世界を牽引し続け来た成田レーシングの青木さんが手掛けたセリカだ。
 青木さんは、根っからの改造好きとして街道レーサー界において超有名な人物であり、レベルの高いマシンが多数存在する成田レーシングの名を全国的に有名にしたのも、青木さんのこだわりの作り込み無くしては語れない。
 人一倍の情熱をもって製作に取り組むため、出来上がる渾身の1台は、誰もが憧れるマシン。本当のクルマ好き、改造好きならその姿を見ただけで凄さがわかる仕上がりだ。
 そんな伝説的な職人が愛情を注いで作ったのがセリカシルエット。長いこと動かず当時のまま倉庫に眠っていたが、旧車好きのムラマツさんが「走らせないともったいない」ということで青木さんから譲り受け、再び公道を走りるように徹底的に整備を行い、あらゆる箇所を修復。あの当時のままの、美しいスタイリングを蘇らせた。
 そもそも、このクルマは大昔に見かけた土浦のチーム「蘭」のLBに影響されて作ったモデルということだ。ただ、そのままマネするのは面白くないので、独自のアレンジを加えている。
 装着しているパーツはすべてひと手間、ふた手間を加えたワンオフ。セリカワークスではなくサバンナワークスもシルエットボディをより大きくスタイリッシュに見せる工夫だ。
 また、デッパは1m物を絶妙なバランス感覚で装着。リアには流れるようなシルエットラインに合わせた改造を施した。純正ハッチバックをリアゲートに改造し、延長ベタ付けウイングを追加している。そして、4本出しの強烈な竹ヤリマフラーを使った猛烈アピールも忘れてはいない。ちなみに、エンジンは18Rの2000CCを搭載している。
 この仕様でちゃんと公道を走れるようにフル公認を取得しているからスゴイ!! まさに大人の改造魂といえる。

インテリアもしっかりレストア。年月を感じさせないほど良い状態だ。モモのステアリングも当時物だ。
フロントはワークスオバフェン仕様。シルエットとこのワークスの組み合わせがセリカにはよく似合う。
リアケートは大幅に改造を施している。アイローネ風だが、後方に大きく延長させているから迫力満点だ。
やっぱり街道レーサーはシャコタンが基本。この状態で走るのであれば、デッパを含めたスポイラーをこすらないためにテクニックも必要だ。
この仕様でフル公認車とは驚き!! 捕まえる気満々のおまわりさんもビックリするだろう。

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