今回紹介するのは世にも珍しいクラウンの改造車。ベースは1971年に誕生した4代目クラウンで、スピンドルシェイプと呼ばれる丸みを帯びたボディデザインとボンネット前方に設けたアッパーグリルが最大の特徴だ。
 そのフロントマスクの表情がクジラのように見えることから、後に「クジラクラウン」呼ばれるようになった。 クジラクラウンには4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴンの3タイプのグレード設定があった。しかし、当時はあまり人気がなく、生産期間も1971年の誕生から1974年までで終了。現在はその個性的なキャラクターがウケ、状態の良い車体を求める人が急増している。 今回紹介する清水慎也さんのクジラクラウンは、ボロボロのベース車の状態からレストアによって蘇った1台なんだという。
 ベースがボロだったので、逆に思い切った改造を施すことを決意。ほとんど見かけることのないワークススタイルの街道レーサーを完成させた。 全体のバランスも保たれていて、とてもスポーティでカッコ良い仕上がりのクジラ!!フロントマスクはケンメリグリルのレーシングジャケット仕上げで、TRDのロゴを型抜きしているのがポイント。ワークスフェンダーはセリカ用を加工装着し、フロント9.5J-15、リア10J-15のワークエクイップを収める。
 部品がほとんどないクジラなだけに、外装、内装共に装着しているパーツは何らかの加工を施して装着した物。ほぼ垂直の角度で立ち上げた三分割のハネ、バンパー下のスリットスポイラーも現車合わせのワンオフ加工パーツである。 エンジンはオリジナルのM型を搭載。純正パーツすらないため、チューニングするのもひと苦労だったと話す。現在の仕様は45ΦのOERキャブに加えて純正とL型用をニコイチにしたインマニを装着。タコ足を追加して42Φステンマフラーで抜いている。 

内装はアルミのドアパネル、さらにインパネ、グローブボックスもアルミパネル化。追加メーターを配置してレーシーに作り込む。
不動車でサビだらけの状態からフルレストアさせた清水さんのクジラクラウン。本業が板金職人なので、こうしたボディリメイクはお手のもの。ゴールドのイナズマラインも含めて、ベース車の良さをスポーティに引き出している。
見事なフィッテイングで装着されたワークスオバフェン。エクステリアパーツのラインワークも完璧だ。
リアの作り込みは見るからに暴走族な仕上げ!! 凶悪な威圧感を漂わせている。

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