今回紹介するこのクルマのベースがわかるヒトは少ないと思う。完全にやり切ったオープンシルエットの街道レーサー。勢いありすぎのこのマシンは、なんとなく面影があるGX71クレスタがベースであった。
 トヨタの誇るクレスタシリーズは、当時、シリーズごとに展開していた販売チャンネル「トヨタビスタ店」の最上級グレードとして登場。
 初代モデルとなるGX50/60系を含めると、1980年から2001年まで製造・販売していた。ちなみに、GX71系はシリーズでいえば2代目となる型式。知っての通り、同様の型式で兄弟車のマークⅡ、チェイサーが存在し、共に80年代を代表するハイソカーとしてブームを支えた。 そんなGX71を過激にイジったのが関根さんのクレスタだ。まさに改造全盛期のオープンシルエットといった感じ。ロングノーズに自作デッパ、チバラギサイドにサバンナワークス、自作シルエットの組み合わせ。ヘッドライトはオニ目で、グリルを含めた周辺パーツはすべて無し。このいさぎよさが昭和の改造スタイルといった感じだ。 また、内装の仕上げも凄い。淡いブルーのフカフカなフルムートン仕上げになっている。オーナーに話を聞くと、「見た目は良いけど、この状態で走ると、走行中にムートンがどんどん剥がれて、目がショボショボになってしまう…だけど、失敗じゃないですよ!!」 とポジティブに語る。
 カラーリングは青シルバーのレーシングライン。各部パテ埋め処理も施されて、迫力満点な作りだが、決して荒い作りではなく、細かい点にもこだわって仕上げられていた。それにしても、この顔ツキはインパクトありすぎだ!!

イナズマレーシングラインのシルエットボディは迫力満点だ!!
大きく張り出したデッパに加えて、鋭角なボンネット、バンパーグリルレスにオニ目ヘッドライトの組み合わせが凄い表情を作り出す。
このボンネット突き出し3本マフラーは凄い!! まさに黄金期の勢いで突き進む仕上げだ。
フロントと違ってリアはシンプル!! 箱車としてまとまり感を強める。
令和の世にもド直球な改造車は健在だ!! こんなクルマが後ろから迫ってきたらキミならどうする!?

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