1979年に開催された富士グランチャンピオンレース(富士GC)の前座レースだった富士スーパーシルエットシリーズ、通称「富士SS」。派手なエアロパーツを纏い、1トンそこそこのボディに570PS以上のターボエンジンを搭載、ストレートを驚異的なスピードで駆け抜け、さらにコーナー手前の減速区間では強烈なアフターファイアを吹き上げる。あまりのかっこよさに、当時の若者は痺れまくったものだ。
そんなトミカスカイラインを、市販車の1984年式DR30RSターボをベースに再現したクルマがある。製作したのは名古屋レーシング・ヒデさんだ。昔から街道レーサーをやっている人にはお馴染みの人物で、その作り込みはいうまでもなく、愛情を注ぎまくった傑作である。
シルエットウイングやリアスポはしっかりと鉄板で制作。リアウインドの両サイドにあるスポイラーはR30用純正オプションパーツだ。
15J-16を入れてもさらに車高を下げるために、タイヤハウスを上げる加工を施しているとのこと。隠されたコダワリの部分なのだ。
ドアミラーはステーを組んで、その上に定番ビタローニミラーを立てている。フロントフェンダーは見事なラインでキレイにパテ埋めされている。
リアのシルエットフェンダーはパテ埋めだが、あえてリベットも打ち込むことで、実車のリベット留めの武骨さを表現している。