このコーナーでは、チャンプロードらしく不良文化論と題して「不良の愛した物事」をテーマに、懐かしのグッズから当時流行った出来事、さらに、影響されてた映画、テレビ、マンガまで、様々な切り口で「あの頃」を感じさせる出来事を解説しています。
不良な主人公に憧れて
バイクに乗ると決意した
思い出をプレイバック

 1970~80年代に青春時代を過ごした俺達にとって、影響を受けた漫画・映画があった。今回は、不良に憧れてバイクに乗ろうと決意した、あの当時の思い出が蘇る名作を振り返ってみよう。
1969年/小説・映画『汚れた英雄』

【ロードレース・ファンの金字塔】
1969年に大藪春彦が発表した長編小説で、角川映画が実写化し82年に公開された。フィクションながらも映画には生沢徹、田中健二郎、高橋国光、ドメニコ・アグスタ伯爵(イタリア語版)など実在の人物も登場。ヤマハ発動機と関連会社が経営するスポーツランドSUGOの協力を得て、TZ500やYZR500のロードレースシーンを描いた。この映画、主役・草刈正雄 さんで劇中の激しいバトルはGPライダー・平忠彦選手が務めた。

1976年/映画『爆発!750cc族』

【岩城滉一の暴走族シリーズ最終作】
映画『爆発!750cc族』(ばくはつ!ななはんぞく)は、排気量750cc(ナナハン)の高性能なオートバイを駆り、暴走する青春アクション映画。1975年の第1弾『爆発!暴走族』、76年の第2弾『爆発!暴走遊戯』、第3弾『暴走の季節』に続く俳優・岩城滉一の暴走族シリーズ第4弾で最終作。2010年3月にDVDも発売された。

1976年/映画
『ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR』


【ブラックエンペラーのドキュメンタリー】
実在した暴走族「ブラックエンペラー」のメンバーである少年達、その家族や周囲の人々を取材・撮影した伝説のドキュメンタリー映画。ほとんどナレーションは入らず、主に登場人物の生活を淡々と撮影した映像で構成されている。バイク少年達の暴走行為や集会の他に、両親・先輩・友人との会話シーンも含めリアルに描いた。

1977年/漫画・映画『ハイティーン・ブギ』

【オートバイ不良少年・翔と桃子の恋】
1977年からプチコミックに連載された『ハイティーン・ブギ』は、漫画家・牧野和子と夫の原作者・後藤ゆきお氏によって全26巻が刊行された。82年には近藤真彦が主演し実写・映画化され、彼が歌う同タイトルの主題歌も大ヒット。本作は近藤真彦が主演する第3弾で、たのきんスーパーヒットシリーズの第4弾となった。

1979年/映画『マッドマックス』

【豪州の凶悪なカワサキ軍団が登場】
1979年4月に公開されたオーストラリアのアクション映画で、同年12月に日本でも公開。舞台は暴走族による凶悪事件が多発し、荒廃した近未来のオーストラリア。報復に燃える主人公マックスを務めた俳優メル・ギブソンの出世作で、後にシリーズ化されていく。暴走二輪チームが駆るKz1000など、カワサキ軍団にも注目が集まった。

1981-89年/漫画・映画『あいつとララバイ』

【主人公が乗るカワサキZ2に憧れた】
神奈川・横浜を主な舞台に、高校生の菱木研二とヒロインの佐藤友美が過ごす青春を描いた漫画。学校生活の恋愛を中心に、不良少年達の抗争やバイクの公道バトルなど人気を集めた。『週刊少年マガジン』で連載され、単行本は全39巻。その後ワイド版で全21巻、文庫版で全18巻。1983年に実写映画、87年にアニメ映画も公開された。

1982年/映画『俺たちの生きた時間』

【暴走族ブラックエンペラーの伝説】
元暴走族BLACK EMPERORの幹部・渡辺義充氏が、企画・制作・監督した伝説のドキュメンタリー映画。1978年12月1日の新道路交通法に伴う規制により、彼らの暴走の季節は終わりに近づいていた。この映画は、そんな最後の夜に向かってただ走り続ける彼らの姿を映し出す。DVDメディアが普及する以前で、VHSは絶版となっている。

1982-87年/漫画・映画『湘南爆走族』

【心に残る暴走族の代表作“湘爆”】
神奈川・湘南海岸を舞台に、暴走族「湘南爆走族」2代目リーダー・江口洋助らメンバー5人と、“地獄の軍団”など周辺エリアの暴走族の登場人物やグループを交えて、コミカル&シリアスに友情・恋愛・抗争を描いた漫画。漫画の大人気で1987年には映画化され、主人公と同姓・同名読みの江口洋介が映画初主演し話題となった。

1983-2003年/
漫画・映画・アニメ・Vシネマ・TVドラマ
『ビー・バップ・ハイスクール』


【ヒロシとトオルが社会現象を巻き起こす】
1983年から2003年まで『週刊ヤングマガジン』で連載され、単行本は全48巻。ツッパリ留年高校生コンビのヒロシとトオルが、ケンカや恋に明け暮れる青春を描く。85年からシリーズ映画化され、中山美穂や立花理佐が歌う主題歌もヒット。90年にオリジナル・ビデオ・アニメ、96年にVシネマ、2004年にはTVドラマも放送された。

1986-87年/TVドラマ・映画『あぶない刑事』

【舘ひろし駆るバイクにファンも注目】
日本テレビ系列で放送された連続TVドラマの後、映画やTVスペシャルなどシリーズ化され、『あぶデカ』の略称でファンに愛された。横浜・港警察署捜査課の刑事コンビ、鷹山敏樹(タカ:舘ひろし)と大下勇次(ユージ:柴田恭兵)の破天荒な活躍を描く。劇中で元クールスの舘ひろしが駆るバイクアクションにも注目が集まった。

1996-2002年/漫画・TVドラマ・アニメ『GTO』

【Great Teacher Onizukaが駆るZ2】
『週刊少年マガジン』に連載され、単行本は全25巻。東京吉祥学苑の教師に着任した元“湘南の走り屋”鬼塚英吉が、数々の問題を型破りな方法で解決・活躍する姿を描いた学園漫画。98年にTVドラマ版、99年にTVアニメ、2012年に再びTVドラマ化され、その続編となる台湾・日本共同制作ドラマ『GTO TAIWAN』も放送された。


チャンプロード×単車の虎には、ヤンキー・旧車に関する記事が盛り沢山!

昭和の不良文化論 の他の記事

昭和の不良文化論Part16

昭和の暴走族が愛したパーツ

昭和の不良文化論Part15

懐かしのバイクカタログ

最新記事
原チャリチャンプ杯 2023

コロナ禍が明けて4年ぶりに開催
桜の季節に原チャリ旧車が大集結

旧車ガールズ!Vol.186 えむたん

バブ嬢ももか&GS嬢りりか
姉妹麗心愚ギャル参上!!

最新記事をもっと見る