
シリーズ歴代6代目として1983年から1987年まで生産されたY30グロリア。世界の名車はV型エンジンが常識と言われた時代に、先代430まで搭載していた日産の名機L型エンジンを廃止し、日本初となる新開発のV型6気筒エンジン(VG型)を搭載したことで有名になった。CMはジャック・二クラスを起用し、風格、気品、ゆとりのある高級車であることをイメージ付けた。
今回紹介するたかゆきさんの愛車、オールブラックのグロリアは2000SGLがベースになっている。それをトップグレードのブロアムVIPに仕上げていることがポイント。社外エアロではなく、純正の上級グレードのパーツを移植させているのがスマートかつマニアックな改造といえるだろう。
インテリアではブロアムVIP純正シートに光通信ステアリングも移植している。ちなみに、光通信ステアリングとは、オーディオとクルーズコントロールのスイッチが付いている非回転式のセンターパットで、運転中も手元で色々な操作できるボックスのこと。今では当たり前だが、当時は画期的なシステムだった。
その他についてはホイールがスピナーフィンの15インチモデルに交換。マフラーは当時のフジツボ車検対応ターボマフラーに交換している。
ホイールは懐かしのフィンタイプのディスクにスピナーを取り付けた仕様。これを履かせているクルマはなかなか存在しない。
インテリアは高級サルーン仕上げ。ロンザATペダルにウッドシフトノブ、チンチラダッシュマットで仕上げている。
この姿から誰もがV30ターボブロアムVIPだと思ってしまうだろう。こういう仕様は昔よくあったが、社外パーツの登場によってすっかり見なくなった。