ひと口に街道レーサーといっても様々なスタイルが存在している。その背景には「とにかく他人とカブることが嫌」というオーナー達の想いがあり、それを種としてどんどん改造が進化していった。カッコ良くて目立つ、そんな仕様を求めてファン達は改造の自由を楽しんでいる。
今回紹介する友輝さんのGX71マーク2は、パッと見は派手だが、近づいてよく見てみるとシンプルに作られている点に気づく。通常、このスタイルであればワークスオバフェン、あるいはオーバーフェンダーを装着するのがセオリーだが、その王道を外して、ノーマルフェンダーに大きく突き出したデッパ、そして巨大なリアウイングを組み合わせているのがポイントだ。
コテコテに着飾るのではなく、ポイントとなるパーツをきっちり引き立てることで、インパクトの高い1台に仕上げる。改造に関して熟知しているオーナーならではの演出といえるだろう。
ボンネットスクープも追加。ヘッドライトのカッティングシートも80年代後半の懐かしい演出である。
フェンダーは純正を一部加工したもの。アーチはノーマルで若干だが叩いている。
セブンパネとブーメランアンテナの組み合わせ。これも懐かしい。当時は定番のスタイルだ。
ホイールがフェンダーに被るくらい車高をペタペタ。これがクルマをカッコよく見せる。ただし、乗り心地は最悪だったりする。
インテリアはマルーン仕様。LOVE灯、シャンデリアで飾り、ルームミラーにパールをセットする。