1960年から製造・販売されていた上級セダンのセドリック。3代目の230型からは日産・グロリアと姉妹車になり、2つを併せて『セド・グロ』と呼ばれるようになったのは有名な話。ここで紹介するY30は、そのシリーズの6代目で、昭和を代表する数あるセダンの中でも不良達にとってダントツに人気モデルだった。
そして、このY30には乗用車として、日本初のV型6気筒エンジン が搭載され話題を呼んだ。先代の430はターボエンジンを搭載し、性能の向上だけでなく、燃費の向上、騒音の低減も狙っていた。それゆえ、CMでは「快適ローデシベル空間」と謳い、高い静粛性で高評価を獲得した。
今回紹介するトミーさんのY30はグロリアをベースにしている。セドリックとグロリア、どこが違うかというは、これがけっこう細かいところで、グリルやバンパー、テールランプのデザインに若干の違いがある程度。おそらくそれぞれのオーナーでなければわからないほど微妙な違いというわけだ。
しかも、このグロリアは後期型で希少価値が高いジャックニクラウスバージョン。たしか専用色で限定カラーだったモデルだ。そんなモデルにヤマト製のフロントバンパー、サイドステップ、リアバンパーを装着。車高をベタベタに下げて、昭和のVIPカーらしいワイヤースポークのホイールを履かせる。
メリハリの効いた顔ツキを作り出すヤマト製のフロントバンパーを装着。イエローバルブのライト、この仕様がボンネットに描いた絵ともマッチしている。
リアウインド一面にオーナーのトミーさんお気に入りのバンドリの絵をカッティングシートで貼り込む。これも相当目立つ!!
リアもヤマト製バンパーを装着。カッティングシートによる主張を重視しているので、あえてシンプルに仕上げている。
ホイールは今となっては懐かしい、ワイヤースポークの15インチホイールを装着。フェンダーに被るくらい車高も下げている。
サイドにデカールを入れているのがポイント。これがあることで、高級車として風格が増す。
サイドステップはエッジの効かせ具合が抜群にカッコよいエアダム形状を採用している。クルマとしての厚みも増してカッコよい。