街道レーサーファン、そして当時の改造マニアが好んで読んだ漫画といえば『シャコタン★ブギ』だ。数多くの名作を生み出した「楠みちはる」さんの代表作のひとつで、熱い改造四輪車が数多く登場するシーンには心が躍った。

 今回紹介するのは、そのシャコタン★ブギに登場する山本はじめ(ハジメ)の愛車をモチーフにした一台だ。漫画では10ソアラがモデルになっているが、この一台は10ソアラの後継車である20ソアラがベースになっている。 ここでちょっとハジメちゃんについてを振り返る。彼はダブリの高校2年生という設定だった。お金持ちの実家で、家業を継ぐという条件で買ってもらったソアラを駆り、日々ナンパに勤しむ。当時、ソアラは「女子大生ホイホイ」として有名なナンパのスペシャリティカーなんて話もあった。 それをベタベタのシャコタンにし、白青ツートン塗装に67番のゼッケンを入れたソアラこそが、このハジメちゃんソアラ。学園祭エピソードでは水玉模様で登場し、みんなの度肝を抜く姿が描かれていた。 いつきさんのソアラは20ソアラをベースに、その学園祭エピソード編の水玉模様を入れている。ただこの水玉、実はペイントではなく、磁石で貼り付けているというから面白い。したがって、外せばすぐ白ボディのソアラになれるという訳だ。

 また、装着している水色のバンパーについてもラバースプレー仕様になっているので、簡単に剥がして落とすことができる。後に中古車として販売する時のことまで考えた、この改造法はお見事!! このお目立度の高さで、簡単に純正風に戻せるラバースプレーペイントは流行りそうだ。 
フロントはエアロパレスのバンパースポイラーにラバーペイント処理を施す。グリルもメッシュタイプに交換している。
これは珍しいフェンダーミラーを装着。ドアミラーが標準装備のクルマで、あえての純正フェンダーミラーは完全にオプションレスの設定。これは逆に目立つ。
フェンダースポイラーに加えて注目なのはゲインズのフェンダートリム。しかもゴールドという点がゴージャスだ。
ホイールは1円玉ホイールとして有名なSSRマークⅠを装着。前後とも6.5Jを履かせている。タイヤは205/55-15である。
リアとサイドステップもエアロパレスを装着。とてもスタイリッシュでバランスの良いスタイルを作り出している。
レースのカーテンにつり革+なめねこステッカーは王道だ。
リアウイングは2段パネにしているのがポイント。門型ウイングなんて言われた時代のリアスポイラーをベースに延長したものだ。
今こうして眺めてるとハイソカーの風格を漂わす。2ドアクーペを代表するスペシャリティカーとして、やっぱり20ソアラは強い存在感を放っている。

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