かつてのハイソカーブーム、そして、駅前ロータリー流しの定番であったベース車がトヨタ3兄弟と呼ばれたGX71マークⅡ、クレスタ、チェイサーだ。その中でも硬派なオーナー達に好まれたのがチェイサーである。ハコ車として角ばったフォルムが印象的。当時からロクイチもナナイチもチェイサーはオトコのハコ車をより強調するスタイルが多かった。
装着しているエアロパーツ、そして内装の処理についても興味深いが、それ以上に珍しいのは、ボディカラーが純正ツートンカラーであること。オールペン、自家塗装によって変えてしまうことが多い街道レーサー仕様だが、このクルマは、あえて純正のまま残している。しかも、純正オリジナルのアバンテゴールドツートンという点がイカしている。
フロントは純正+チンスポ+ダミーオイルクーラーを装着させている。左右のライトカラーを変更しているのもポイントだ。
リアもセブンパネにヒロマッドガード、スリットスポイラーの組み合わせ。ホタル球にナイトライダーも仕込んでいる。
エッジの効いたフェンダーは叩き出し。ヤマトのサイドステップとヒロのマッドガードのラインに合わせてバランス良くアーチを整えている。
エンジンにもこだわっている。見た目もレーシーになるアルミパイピングにブルーのムキ出しエアクリーナーをセットする。
内装はダッシュボードとリアボードがチンチラ張り。ステアリングはOBAでスパルコのクイックリリースを装着。ブリッドのバケットシートをセットしているので、これがあると乗り降りの際に便利だ。
それ以外にロールバーもセット。サブメーターも多数追加マウントしている。助手席に下げた真珠にも注目してもらいたい。
きっちりまとまったGX71チェイサー。ハコ車として、街道レーサーとして実にスポーティな仕上がりを見せる。当時流行ったパーソナル無線のロングアンテナにも懐かしさを感じる。
チームメンバーで揃えたホーカーワークスのツナギ。上州・武州、そしてR122の文字もナイス!! 中央の鷹の文字もカッコイイ。