これまで紹介してきた街道レーサーの中では、一世代ほど前のベース車である4代目スカイライン。1972年~1977年の間で生産され、ボディバリエーションは4ドアセダン、2ドアハードトップに加えてワゴン/バンも存在した。このモデルから、スカイラインのテールのアイデンティティとなる丸型4灯式が採用され、C10型の時代に展開された「愛のスカイライン」も継承した。
 CMでは、若い男女のケンとメリーのカップルがスカイラインに乗り、日本各地を旅するというシリーズコマーシャルを展開。そこで使われたCMソングBUZZの「愛と風のように」が大ヒットし、ロケ地となった北海道美瑛町にあるポプラの木は通称「ケンとメリーの木」と呼ばれ、ドライブスポットにもなった。
 そんな社会現象を巻き起こしたケンメリスカイラインだが、この呼び名は2ドアハードトップに当てはまるもので、4ドアセダンではヨンメリと名付けられた。そして、このヨンメリは街道レーサーベースとして、当時から大胆な改造を施すためのクルマとして不良達にも愛された。  今回紹介するヨンメリは当時のワルな雰囲気をムンムン醸し出す仕様。定番のオーバーフェンダーはワークス仕様の中で最大幅が取れるサバンナ用を装着。
 フロントはグリルレスで、前置きオイルクーラーをマウント。そこにSPECTERのロゴをホワイトスプレーで描く。これだけで押し出しの強い顔ツキになる。 コテコテにエアロパーツを装着するスタイルではなく、必要最小限のパーツを使って街道レーサー感を強める。そのためのツートンカラー、ラインの入れ方、アレンジ技はお見事!! さらに、室内に入れた黄色いロールバーもイカしている。チンスポ、オーバーフェンダー、板っパネ、当時はこんな仕様で走り回る族車が土曜の夜の街道を埋め尽くしていた。

これが70年代の街道レーサーが好んで装着した板っパネだ。派手ではないが、さりげなく存在感を発揮する。
このステッカーはケンとメリー、愛のスカイラインのロゴをモチーフにオリジナルで製作したもの。こういうユーモアも大切だ。
カラーリングはブルーとシルバーのレーシングライン。ピラーに入ったイナズマラインもポイントだ。
エンジンは本体ノーマルで排気量はそのままに、軽くヘッドチューンを施したソレックス仕様だ。
やっぱりヨンメリはリアスタイルが迫力満点である。このラインは4代目C110型ならではといえる。左右それぞれワンテール仕様にするのも当時の定番だ。


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