今回は街道レーサー界で大人気の10ソアラだ。当時、このベース車はとても高く、みんなの憧れだった。それを購入し、思う存分イジくるコトは若かりし頃の夢だ。青春時代、グラチャンを経験した人達にとって、その時代で活躍していたクルマは特別な存在。大人になっても忘れることの出来ない1台として心に刻まれているわけだ。
 そんな憧れや強い想いを実現させたのが、今回紹介するソアラのオーナーである水戸レーシング所属のナカやんさんだ。
 THEグラチャンマシンとして、ロングノーズにオーバーフェンダーを装着し、当時憧れだった外装パーツでまとめ上げる。見事な完成度の街道レーサーだが、違法改造車ではなく、この姿のまま車検に通るように公認取得しているところがさらに凄い。
 昔は違法改造が当たり前だったが、今は取り締まりが厳しく、そんな状態では乗ってられない。更には若い頃と違って、大人になっているので、世間のルールやマナーを守ることも大切。そんなことで、このグラチャン仕様の10ソアラは、堂々と公道を走ることが出来る公認車として作り込まれていた。  グラチャンマシンらしくキャンディオレンジ×シルバーのツートンに加え、ブラックの縁取りラインを加えることで、立体的な造型をより強調させることに成功。エッジを効かせたシルエットがソアラをよりカッコ良くしている。  ロングノーズによって大きくなった迫力のボンネット。上部には、左右にLBセリカダクトを配置し、中央に星を描く。このカラーリングも80年代グラチャンマシンで流行った定番スタイルである。  内装についてはオリジナル状態をキープ。ステアリングは内装色ともマッチしたイタルボランテに交換しており、オーディオはアゼスト製をセットしている。シフトノブは水中花で昭和車定番の灰皿もマウント。シートはソアラ純正で、ランバーサポートの調整が出来るパフパフ付きが懐かしい。  装着しているエアロパーツはフロントとリアバンパーがヒロのハーフタイプ、サイドステップがヤマトを装着。リアウイングはセブンハネをマウントする。アピールポイントとして、マフラーにサイド出しで勢いのあるイナズマタイプの竹ヤリを使用した。

適度に延長したロングノーズ。このツラ構えが街道レーサーでありグラチャンマシンであることを主張する。
オリジナル外装のポイントはフロントフェンダーに掘ったダブルダクト。鉄板を凹ませ加工している。
オーバーフェンダーの組み合わせはフロントがフェアレディZ240ZG用、リアは同じくフェアレディZだがS30用のセミワークスをセットし、ボリューム感を出している。
ホイールはSSRマークⅢに引っ張りタイヤの組み合わせ。極太タイヤをセットしているかと思いきや、装着していタイヤサイズは195/45-14、リアが225/40-14だった。サイドが薄い45や40で引っ張るところも、このクルマのポイントといえるだろう。

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