現在の旧車會で人気を集めている単車の歴史を振り返る!!この時代のこの単車でなければ、俺達にとってはダメなのだ。
旧車會において、そのベースになる車両は70年代、80年代初頭に登場したモデルが多い。暴走族黄金期を飾ったバイクに跨り、リメイクを施すことがあたり前になっていた時代、若いユーザー達の考えは別のところにあり、現状の旧車に物足りなさを感じていた。
ゼファーリメイクの人気はやはりZ仕様。タイガーカラーへのオールペンで、パールやラメを加えるのが定番になっている。
レーサーレプリカブームに沸く一方で、次に来るものを模索していた80年代末。国内4大バイクメーカーの中で先手を打ったのがカワサキであり、投入されたのがカウルレスのネイキッドスタイルであるゼファーだった。そしてゼファーはネイキッドモデルの元祖という称号を手にし、後々まで語られることになる。
初期の1型はガソリンメーターがなくメーター一体型で、2型はタコ&スピードの2連メーターが特徴的だ。初代ゼファーは2バルブ仕様で1995年まで製造され、翌1996年に4バルブ仕様のゼファーχ(カイ)が登場した。
'89年に登場したゼファー 400ccの成功によって、新世代ネイキッド市場を確信したカワサキが、翌年90年6月から国内市場向けに市販を開始したのがゼファー750初期型C1だった。このモデルの最終型は2007年式になる。
ゼファー1100の登場は1992年。xを除けば一番最後のモデルになる。ブレイクしたのは1995年の大型自動二輪化。つまり限定解除廃止後のこと。リッターネイキッドブームという追い風を背に、圧倒的な人気を誇った。1996年に登場したZRX1100が出るまでの間は、カワサキネイキッドモデルのトップに君臨していた。
1998年に明るい色調の赤が初投入された。形式はG3で、このモデルでは、レッド、シャンパンゴールド、ブラックの3色がラインアップされた。
これが2008年に登場した最終型のゼファー400。型式はZR400G8Fになる。20年の幕を閉じる最終型では、Zの意志を受け継ぐファイヤーボールカラーが採用された。
セパハンにタックロールのカフェレーサーっぽい仕様。暴走単車とは若干毛色が違うが、それでも目を引くだけの完成度の高さ。前後のキャリパーはブレンボ、リアサスはオーリンズ。レーシーなモナカ管をショート加工した点も見逃せない。
白ベースに黒のペイントは、誰が呼んだかサバンナストライプ。確かにサバンナ感はあるが、ファイヤーな気がしないでもない。とはいえ、白×黒のツートンで押し切った潔さには好感が持てる。マフラーも雰囲気に合わせて、つや消しブラックをチョイスした。
赤で縁どりした銀×黒のファイヤーに竹ヤリマフラーは純然たる不良の証! こういう思い切った仕様は、若い世代にもどんどん広めていってもらいたいものだ。ピヨピヨ付きのマーシャルライトやBEETのテール&フェンダーなど、大人なパーツが光る。
ショッキングなカラーリングと完成度の高さで、かなり目立っていた一台。グリーンに白×黒×シルバーのYSP仕様で、全体に占めるグリーンの分量が絶妙。ヘッドライトは、緑とは補色の関係にある黄色のマーシャル。フォグも同色で揃えた。