このコーナーでは、チャンプロードらしく昭和の不良文化論と題して「不良の愛した物事」をテーマに、懐かしのグッズから当時流行った出来事、さらに、影響されてた映画、テレビ、マンガまで、様々な切り口で「あの頃」を感じさせる出来事を解説していく。
時代の流れと移り変わり
改造文化遺産inジャパン

不良の言葉使い「ヤンキー」用語辞典
 かつて、日常でよく使っていたヤンキー言葉。何となく使っていたけど、本当の意味とか語源って皆んな知っているかな? 昔(80年代ぐらい)と今では使われ方も使い方も若干違っていて、言葉によっては死語(現在では使わなくなっていること)になっている場合もあるが、それらを含めて懐かしさを感じつつ、今さら他の人に聞けない「あの言葉のアレコレ」を紹介しよう。 【アイパー】
アイロンパーマの略。熱したコテ(平型アイロン)でウェーブのないカチッとした髪型を作るパーマの事。

【赤テープ】
カバンに貼ることで「喧嘩(ケンカ)売ります」の意思表示となる。対義語の白テープは、「ケンカ買います」という意思表示のことだった。エリアによって意味や色が違う場合もあった。

【頭(ヘッド)】
暴走族や不良グループの中のリーダーのことを指す。

【院卒】 
少年院卒業の略語。

【画を描く】
不良用語で敵をハメたりする意味を言う。陰謀や策略を練る事をいう。同じ意味として「絵図を描く」とも言う。

【鬼ぞり】
最上級の剃り込みの意味。その姿が鬼の角のように見えたことから名付けられた。

【鬼ハン】
鬼ハンドルの略で、斜め上方に絞ったハンドルのこと。鬼の角のように見えることから名付けられた。
【かつあげ】
恐喝や奪い取る、騙して取り上げるという意味。元々不良の間の隠語として使われた言葉。ちなみに、かつあげは刑法第249条により10年以下の懲役に処される。

【かんぱ】
元々ロシア語の「Kampaniya(カンパニア)」の略で、政治的な活動、闘争を意味し目的を達成しようとする組織的な活動を意味する言葉。「資金集め」の意味で使われる。

【ガン(眼)】
目を合わせ、ジロジロと見ること。単独では使う事は少なく「~をとばす」「~たれる」「~くれる」などと使う。

【根性焼き】
たばこの火を自分の手の甲などに押し当てる行為。「熱さに耐えられる者は"根性"がある」という理念から生まれた。

【愚連隊】
不良になるという意味の「ぐれる」「連帯」を合わせた造語。戦後、暴力行為やゆすり、たかりといった不正行為をしていた不良少年の一団で、後にテキ屋や博徒と並び、やくざの起源の一つとなったとされる。

【こます】
誤摩化す、騙すことで不良の隠語として江戸時代から使われていた言葉。また「口説く」と言った意味でも使われる。昭和の不良の間では女を口説く意味で使われた。 

【しばく】
関西地方では殴る、蹴るなどの暴力行為の意味で、主に喧嘩の前の脅し文句。

【シャバい】
冴えない、ぱっとしないなどの意味。気合いの入っていないヤツを指して使用される形容詞。漫画「ビーバップハイスクール」でよく使われている。

【シャバ僧】
シャバい奴の事。「情けない奴」「腑抜けた奴」を意味する。この言葉は前述のとおり漫画「ビーバップハイスクール」で使われ、不良の間にも広がっていった。

【スケ】
オンナのことを指す。

【年少】
少年院のこと。初等少年院、中等少年院、特別少年院、医療少年院の四つがある。

【ハクイ】
良い、すばらしい、美しいと言った意味。70年代不良の間で普及したが現在は死語になっている。 
【マッポ】
警察のこと。語源は明治時代、警察に薩摩藩出身が多かったため、警察官を「さつまっぽう」と呼ぶようになったこと。次第にこれが略されてマッポウ‥…マッポとなった。警察については他に「ポリ」「サツ」「でこすけ」などとも言う。

【もく】
煙草のことで、タバコの煙の(もくもく)と言ったイメージから名付けられたのではないかと言われている。類義語で「ヤニ」とも言う。 

【メンチ切る】
睨みつけるという意味で、関西地方で主に使用されていた。1980年代の不良ブーム以来、不良が好んで使う言葉となったが、現在は死語になりつつある。
 
【リーゼント】
リーゼントとは、前髪を高く盛り上げて後方へ流し、両横の髪を後方に流してなでつけた髪型の通称。本来は「両横の髪を後方に流してなでつけた髪型」がリーゼントだが、前髪を高く盛り上げる「ポンパドール」という髪型と合わせてセットされることが多かったために混同され、前髪を盛り上げることがリーゼントと呼ばれていた。

【ヤキをいれる】
人に制裁を加えることの意味。意に沿わない相手に多勢で加える制裁。

【ヤサ】
警察関係の業界用語で「家」のこと。家探し(ヤサガシ)からきた言葉と言われている。

不良のクルマは室内が電飾だらけだった!!
 光るものが大好きというのも不良の傾向。当時、クルマの中は煌びやかな電飾による演出が施された空間だった。ルーフにはシャンデリアを、センターパネル周辺にはLOVE灯を、さらにリアトレイには流れるウインカー内蔵のスピーカーとウルトラマンのストップランプを!! こんな感じで、車内をピカピカと電飾するのが流行った。 これが当時は定番だったシャンデリア。耳元でガシャガシャと音が出るのが気になった。 こちらは当時大ヒットしたハート型のLOVE灯。今でもけっこう探しているヒトは多い。 リア側にはバルタン星人のウインカーとウルトラマンのストップランプが定番。バイバイミラーも懐かしい。当時は、あぶない刑事のシルエットステッカーを貼るのも流行っていた。 シートカバーを取り付けるのは当時の定番だった。色々なタイプが登場したわけだが、人気はレノマやミキハウスといったブランド系のシートカバーだった。
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