チャンプロードでしか見ることができないグラチャン時代を彷彿とさせる改造車を、通称「街道レーサー」と呼んでいる。ベースは70年代から80年代に発売されたクルマが中心。セダン、スポーツなんでもありで、目立つことをテーマにクルマをデコレーションする。現在、日本独自のカスタム文化として海外からも注目されている分野である。
 シルバー・ブラックツートンという渋い仕上がりのスカイライン・ジャパン。オーナーのこだわりは、4ドアが多い中で、最近めっきり減った2ドアであること。スタイルの面でも2ドアは、4ドアと比べてバランスがよく、スポーティなので人気がある。ただ、そのぶん高価で、希少価値も高いわけだ。  改造についての注目箇所は、まずヘッドライトのイジリ方が鋭い事。イカツイ顔ツキになるC130ローレル2800SGL用を流用している。
 このクルマは、その鋭い目つきから、通称ガメラと呼ばれていた。表情があの映画ガメラに似ていたことからその呼び名が付いたわけだが、このジャパンには、それを表現するグリルとライト周りがごっそり移植されていた。
 また、その他の外装については、全体的にシンプルにまとめていることがポイントといえる。アーチに沿って程良い出幅を持つオーバーフェンダー、昭和車を主張する小ぶりなフェンダーミラー、街道レーサー定番のチンスポ、板っパネの組み合わせでまとめる。
 ホイールはワークエクィップでF9J/R10Jを履かせ、タイヤはF185/50-15、205/50-15をセット。リアタイヤのみ引っ張りぎみに組んでいるのが特徴だ。
 エンジンについては、インジェクションからキャブ仕様に変更。
 当時最新のシステムであったインジェクションを捨て、なぜ古い構造のキャブ仕様にしたかといえば、それはキャブ独特の音とフィーリングを得るため。また、混合比やアイドリングを自分で調整できることも理由のひとつ。自分でイジることを考えれば、キャブの方がメンテナンスもしやすいからだ。 
 今後の予定を聞いてみると、このスタイルにそろそろ飽きてきたので、ガラッと変えたワークス仕様にしようかと検討中とのことであった。さらなる進化に期待したい。



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