このコーナーでは、チャンプロードらしく不良文化論と題して「不良の愛した物事」をテーマに、懐かしのグッズから当時流行った出来事、さらに影響された映画、テレビ、マンガまで、様々な切り口で「あの頃」を感じさせるものを解説する。
クリスマス、大晦日、正月、成人式と、年末年始はイベントが目白押し。子供の頃は物欲のクリスマス(お菓子入りサンタ長靴等)を過ごした不良も、オトコとして毛が生える頃には性欲のクリスマスへと変化し、駅前ロータリーでのナンパが風物詩となった。また単車乗りであればクリスマス集会を開催。サンタの格好をして夜の街道を走り回る姿も全国各地で目撃された。
クリスマスにうつつをぬかしているとアッという間にお正月が迫ってくる。不良の正月といえば、ご存知の日の出暴走だ。80年代から90年代にかけて警察24時なんて番組で、検挙の模様をライブ中継したこともあった。中央道、八王子料金所で網を張る警察と、それを強引に突破する不良達による戦いは話題となっていた。
クルマやバイクを持っている不良は、年末になると、日の出暴走を目指してマシンを仕上げる。テーマはいかにして目立つか!! タダ同然のクルマの場合、屋根をぶった切ってオープンカーにするのが定番。デッパ、竹ヤリは当たり前で、各地の過激なマシンが勢揃いする一大イベントになっていた。
そこには「どうしても間に合わないっっ!!!」というクルマやバイクの姿も。これも年末恒例で、そんな車両は仲間に手伝ってもらって仕上げたり、手軽なカッティングシートを使って目立てるようにごまかす……もとい工夫するなど大慌てのトッカン作業を繰り広げた。
当時はフラッシャー付き自転車と呼ばれ、需要の高まりと共に進化を遂げ、各メーカーのデコレーション合戦が始まった。その時代背景をひも解くと、『フラッシャータイプ』からはじまり『スーパーカーライト』『デジタル』と、進化の過程が見えてくる。
ジュニアスポーツ車は、フレームがホリゾンタルフレーム(トップチューブが水平)で前後にキャリアを装備し、外装変速機付きといった特徴を持つ。
キャストホイールを履く本格派
こども心をゆさぶる豪華さ!!
速く走り素早く止まる
デコトラがモチーフ!?
フラッシャーで前後を武装
バイクと同じ油圧ブレーキ搭載
電動メカ搭載で走りを彩る
憧れの電動リトラクタブルライトモデル
ベストセラーとなったマシン