チャンプロードでしか見ることができないグラチャン時代を彷彿とさせる改造車を、通称「街道レーサー」と呼んでいる。ベースは70年代から80年代に発売されたクルマが中心。セダン、スポーツなんでもありで、目立つことをテーマにクルマをデコレーションする。現在、日本独自のカスタム文化として海外からも注目されている分野である。
1984年にデビューしたC32ローレルをベースに街道レーサーリメイクを施すアッチャンさん。シルバーと赤のカラーリングは、昭和世代ならピンとくるウルトラマンをイメージしたペイントだ。確かに言われてみれば、そんな風に見えてくる。
外装を中心に強烈に張り出すデッパを装着し、ボンネットフィンを追加、ワークスフェンダーにサイドステップ、ヒロ延長ウイングによって存在感を主張。これによって、ハイソカーであるC32ローレルが、完璧な街道レーサーとして生まれ変わってしまった。ちなみに、C32ローレルがデビューした時のキャッチフレーズを調べてみると「ビバリーヒルズの共感ローレル」だった。
サバンナワークスフェンダーに合わせてセレクトしたホイールは、ワーク製エクィップでフロント10J、リア12Jのサイズを履かせている。タイヤは185/55-14を思いっきり引っ張ってセットしている。なので、空気圧も4キロ近く入れている。内装は純正のマルーンだが、ダッシュボードにチンチラをセット。これも当時流行った定番のスタイルである。