チャンプロードでしか見ることができないグラチャン時代を彷彿とさせる改造車。通称「街道レーサー」と呼んでいる。ベースは70年代から80年代に発売されたクルマが中心。セダン、スポーツなんでもありで、目立つことをテーマにクルマをデコレーションする。現在、日本独自のカスタム文化として海外からも注目されている分野である。
車両的にもレアなC231ローレル。オーナーのこだわりは凄まじく、とても愛情を注いで手を加えたことがよくわかる。
231用にヘッドライトはややツリ目にセットし、セダン用グリルもマウントし、バンパーレスに加えてオイルクーラーをセットしている。フェンダーは叩き出しで、リアはジャパンワンテールに3分割逆ぞり加工のウイングを装着している。
ホイールはレーシングハートを履かせて、サイズはフロントが195/45-14のタイヤに9Jのホイール、リアは225/40-14のタイヤに10Jのホイールをセットする。エンジンはライトチューンでタコ足にデュアルストレートマフラーを装着する。
内装については、こだわりのノーマルシートに加えて、オーディオはケンウッドCD、スピーカーはパイオニアの当時物TSX-10を使っている。昭和のクルマを愛する者にとっては、このC231型のローレルは、存在そのものが特別である。
そういえば親父が乗っていた!! おそらくそんな印象を思っているヒトが多いと思うスカライン・ジャパン。当時は、これを改造するスタイルが流行っていた。
オーナーのこだわりは、まずフロントマスクに表れている。メッシュのグリルとライトカバーはすべて当時物で、現在、オークションなどで高値で取り引きされているものだ。
これに加えて当時流行ったチンスポも装着。リアの3分割ウイングはパテ埋め処理も施している。
また、内装については懐かしのポピーの芳香剤にプレイボーイのウッドシフトノブ、30φ小径ステアリングをセットし、それ以外はノーマルだ。
オーディオは昭和世代には懐かしいロンサムカーボーイのカセットデッキを装着。イコライザー付きというところがゴージャスな仕様である。