不良な時代に生まれ育ち、暴走族で青春時代を過ごした人物に対談インタビュー。単車・仲間・地元を愛し、激動の「駆け抜けた時代」を振り返る。第5回のゲストは、暴走エリート達が集う全日本狂走連盟「毘沙門天」で、茨城・八千代総本部36期の親衛隊長を務めた高島氏を招く。【後編】は現役時代の思い出話、旧車會チーム「侍」の仲間を語る。

初めての単車は先輩から買ったCBX
ブチ上げ仕様の高さを競い合った
CR
中学を卒業して入った地元の暴走族が、名門チーム「毘沙門天」ですね?
高島
ハイ、もう中学時代の頃から、卒業したら毘沙門天に入るって決めてました。
CR
同期で何人ぐらい入ったんですか?
高島
八千代で言うと自分の中学から10人ぐらい、隣の中学から10人ぐらいでした。
CR
同期は約20人だったんですね。
高島
でも、厳しいタテ社会で、その半数は途中でヤメていきました。
CR
高島さんは16歳で入って、何歳まで現役だったんですか?
高島
16歳から18歳までの3年間です。
CR
約3年間とは、濃密な短期間ですね。16歳の頃、バイクの免許は?
高島
16歳になった11月に取りました。夜の暴走族だけじゃなくて、普段も単車を乗り回したかったんで、CBXを2台持ちしてました。
CR
最初に乗った単車がCBXで、しかも2台持ちですか?
高島
ハイ、族車のCBXは先輩からの払い下げで、20万ぐらいで買いました。
CR
どんな仕様でした?
高島
純正の外装にアップハン、フルBEET、三段シート、直管マフラー付きでした。その他にブチ上げロケット、テールや延長パネなんかパーツもセットで付いて来ます(笑)。
CR
ナルホド、流石ブチ上げの本場ですね(笑)。ブチ上げロケットの外装カラーは?
高島
(サンド)ペーパーがけ未塗装の状態で、自分で好きに塗ってイイんです。
CR
素晴らしいブチ上げキットですね。カラーリングの自由度が広いと言うか…。
高島
みんな基本的に自分で塗ります。
CR
やっぱり当時の茨城は、みんなブチ上げ仕様だったんですか?
高島
ハイ、みんなブチ上げでしたね。
CR
高さは、どれくらい?
高島
2m以上ですね。もう高さの競い合いみたいな…(笑)。
CR
夜に高さ2m越えのヘッドライトが走って来たら、対向車がビックリしますよね(笑)。走ってて先端やハンドルは、当たらないんですか?
高島
低い電線やトンネルとか、怖い時ありましたね。
CR
もう1台のCBXは?
高島
もう1台はノーマル外装で、セパハン付けて段付きシート、直管マフラーぐらいの街乗り仕様です。
CR
2台のCBXを昼と夜で、乗り分けてたワケですね。
高島
そうですね。昼間のCBXは、親に「ちゃんと免許を取れ」って交換条件で、教習料とバイクを買ってもらいました。
CR
親御さんに感謝しなきゃですね。
高島
無免許で捕まったり事故ったら大変なんで、親を安心させるためにも…(汗)。
CR
それは恵まれたバイク環境でしたね。

黒い特攻服を着て鋭い眼光を放つ高島さんは、名門「毘沙門天」の八千代総本部36期親衛隊長を務めた。 ブチ上げ仕様は追悼や初日の出の集会、結成式、引退式など特別なお祭の日だけ出動していた。 ブチ上げロケットカウルの高さは2m以上で、茨城県西エリアで高さを競い合っていたという。




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