現在の旧車會で人気を集めている単車の歴史を振り返る!!今回はCBR400Fに注目する。
俺達にとってはこの時代、この単車でなければダメなんだ。そんな思いを、今、あらためて思い出そう。デビューから派生モデルへの移り変わりを知ることで、また新たな発見がある。そして、やっぱりこの時代のバイクは面白いと実感するはずだ。

甲高い排気音に誰もが惚れる
暴走族、走り屋達を魅了する名車
 CBR400Fの発売は83年12月のこと。人気車種CBX400Fの後継モデルの登場ということで大きな注目を集めた。80年代初頭は、まさに空前のバイクブームの時代。各メーカーは中型免許で乗れる400ccクラスのバイクの開発に力を入れ、市場獲得に凌ぎを削っていた。
 そんな中、CBX400Fのヒットによって一歩リードするホンダが、さらなる市場拡大と圧倒的なシェア獲得に向けて大きな一手として投入したのがCBR400Fであった。

高性能スポーツバイクとしての進化
 スタイリングは、これまでにない斬新なフォルムが話題になった。中でも、一番の特徴は新開発のフレーム構造。正式には『角断面パイプダブルクレードルフレーム』という、角パイプを使用したもので、丸タイプのフレームに比べて高い剛性を確保できることから採用された。

 そして、新開発と言えば、搭載されたエンジンにも触れずにはいられない。基本的にCBX400Fと同じ4発ではあるが、CBR400Fでは、エンジンの回転数に応じて高回転域では4バルブ、低・中回転域では2バルブに可変するREV機構を採用。さらに流入空気を整流して吸入効率を向上させたレゾナンス・チャンバーの採用や、排気効率と静粛性の 向上を両立させた4→2→1→2の排気システムも採用。これによってパワーは12300回転時に58馬力の高出力をマーク、トルクは3.6kg-mを発揮した。ちなみに、CBX400Fでは最大出力48馬力、11000回転時でトルクは3.4kg-mであったから、後継機にふさわしくスペックが大幅に上げられたことがわかる。

 その他にも、CBR400Fでは軽量・高剛性なNSコムスターホイールの採用や軽量フラットディスクブレーキをトリプル(前2枚・後1枚)で装備。またデュアルピストンキャリパーの採用や、よりコンパクトになったTRAC(ブレーキトルク応答型アンチダイブ機構)の採用、さらにエア併用式の大径35φフロントフォークや、優れた路面追従性を発揮するプロリンク・リアサスペンションなども装着され、高性能スポーツバイクとして進化を遂げた。
斬新なフォルムで登場したCBR400F。丸く肉抜きしたステーもカッコ良い。83年12月にⅠ型が、85年8月にⅡ型が登場。違いはⅠ型が星型コムスターホイールでⅡ型になるとキャストに変更された。




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