CR
北関東狂走連盟「極神會」の初代・親衛隊長として、チームを守るのは大変でした?
橋本
チームの役職だから、大変なのは仕方ないですよね。親衛隊長はケツを走って、後ろからパトカーが追って来たら、前を走る集団を逃がした後、パトカーを巻いて次の集合場所に戻る。そんなカーチェイスの繰り返しで、楽しい日々でしたよ。
CR
そんなバイクでスタント走行みたいな集会で、単車のマシントラブルとかヤバい場面ありました?
橋本
「極神會」の当時はなかったですけど、それ以前に仲間の付き合いで呼ばれて参加した初日の出集会で、単車がトラブった思い出はあります。
橋本
その場で知り合った他人の単車に乗ってたら、警察に追っかけられてるうちにエンジン止まっちゃって…。先輩のクルマに助けて乗せてもらって、その単車は仕方なく捨てて来ました…。
CR
それは残念ながら、仕方ありませんでしたね。警察とのバトル以外で、ヤバい体験しましたか?
橋本
まだ暴走族に入る前の話でしたけど、クルマで夜中に某ダムへ、さらわれた体験は怖かったです。
橋本
反社会的勢力の方々です。セダンの後席に乗せられて見たら、ゴルフバッグが積んであるんです。真っ暗な山奥のダムまで連れて行かれて、下ろされてヘッドライトに照らされて、そのゴルフバッグから取り出したアイアンで殴られました。何発か殴られると、あんな固いアイアンでもヘッドが取れちゃうんですよ。そうすると、またバッグからアイアンが出てきて、ひたすら殴られ続けました…。
橋本
まぁ頭を殴られたら即死ですけど、背中・腰・手足なんで死にはしませんでした。柔道やってたんで、骨折もしなかったですよ(汗)。
CR
マジすか?! 殴る方も、殴られる方も、スゲーッ!! …で、殴られた後は?
橋本
しかも、そのダムは飛び降りで有名な橋があって、動けなくなったら橋下に投身されて…と最悪の事態も覚悟しました。でも、ちゃんと帰りは麓のコンビニまで、送って下ろしてくれましたから。さすがに次の日は体中が痛くて、動けませんでしたけどね。
CR
いやいや、よくぞ生還できました。それはヤバ過ぎる恐怖体験でしたね。
橋本
「ダメだって言われたのに、走った自分らが悪いんだ」と思って、しょうがない体罰でしたね。今こうやって生きてるし、何とか大丈夫でしたよ(笑)。
CR
カッコイイですね。現役当時の写真を見ても、ずっと特攻服は黒ですね?
CR
集合写真で特攻服が黒と白に分かれてますけど、チーム内で何か決まり事はありましたか?
橋本
自分らの世代は特に決まりがなかったですけど、昔ながらの暴走族に憧れてたので、やっぱり特攻服は黒でしたね。
橋本
特攻服はロング丈が多かった中で、自分はショートで(ズボンの)中に仕舞うスタイルが好きでした。
CR
撮影で久しぶりに着てもらった特攻服も、黒のショート丈ですね。髪型は?
橋本
髪型は茶髪じゃなくて、黒髪に白いねじりハチマキ、サングラスが定番で、自分の中でコダワリでした。