様々な仕様が存在する旧車會。その様子は族文化とは違って、個性豊かなカラーリングやデザインによってアピール度を高めている。誰よりも目立つために工夫を加え、独自の進化を遂げる「旧車會カスタム」その凄さを紹介していこう。
超有名人と有名車が登場
車種別アドバンカラー3台コラボ!!
2021年最初に紹介する旧車浪漫は、走りの血統を受け継ぐ「アドバンカラー」によるリメイクを施した3台の兄弟車だ。
全国各地、数多く存在している旧車會仕様のマシンの中で、アドバンカラーという特別なカラーリングを施すマシンはほとんどない。定番であるはずのカラーリングだが、ほとんど見かけないのだ。それは何故か、みんなが知るあの有名人の単車がアドバンカラーになっているからと言っても良いだろう。
旧車會においてあまりにも有名すぎる人物。現在は俳優としても活躍している本田広登さんの愛車であるGS400、これがアドバンカラーとして特別な存在感を放つ有名車だ。暴走族として名を馳せ、旧車會有名人として知名度を高め、マッドスター所属のモデルとして活躍。その後、俳優として新たな人生をスタートさせた。そんな人物が愛情を注ぐマシンのカラーリングがアドバンカラーとなれば、なかなか同じ仕様にするには敷居が高すぎる。
かつて「ウイリー本田」と呼ばれ、どこでも単車を持ち上げロングウイリーで走り続けるテクニックの持ち主。走りも特別、人物も特別となれば、愛車もおのずと特別な存在となる。
そんなアドバンカラーでリメイクを施したマシン。現在は3台のみ存在している。ただ、同じ車種ではなく、別の車種でアドバンカラーを表現しているのが面白い。他人とカブることを嫌う旧車會のバイクオーナー達だが、こういうリメイク、兄弟車の方向性ならアリというわけだ。
元祖アドバンカラーと言える本田さんの愛車はGS400をベースにしたもの。もう1台はホンダCBR400Fで、こちらのオーナーは超有名なコール職人、音職人ゆうぽんさんだ。また、三台目のCBX400Fのオーナー、けんけんさんは本田さんと先輩、後輩の仲。けんけんさんは本田さんにずっと憧れており、それなら……という事で、車種別3台のアドバンカラーの超有名車が誕生したというわけだ。
ちなみに、よーく見てもらいたい。このアドバンカラー、装着しているパーツも違う。これによってそれぞれの単車ごとにオーナー独自のアレンジを加えている。まんまにするのではなく、似ている兄弟車の中でも己を主張するポイントを加える。それが旧車會仕様というものだ。
SUZUKI
GS400
Owner:本田広登
Team:MAD★STAR
イノウエスソカットのロケットカウルに、自らがこだわりぬいて作ったウイリー本田ハンを装着。シートはKスタイル60㎝三段シートで、こちらもバランスよく見えるように高さ、厚み、形状にこだわった。
マフラーはY's製でエンジン本体は425㏄の引きキャブ仕様になっている。
HONDA
CBR400F
Owner:ゆうぽん
Team:MAD★STAR
音職人として有名なゆうぽんさんの愛車はアドバンカラーのCBR400Fだ。コミネのデュアルカウルを装着し、定番のCBX750ハンドルに加えてコールがしやすいように独自アレンジ。
マフラーはプリティのセンバツブレットをセットしている。ちょっとわかりにくいが、足回りはCBX用をフル移植している。したがって、履かせているホイールもCBX用になっているのがポイントだ。
HONDA
CBX400F
Owner:けんけん
Team:MAD★STAR
このCBX400Fが装着しているカウルはイノウエロケット。三段シートは50㎝延長の変形モデル。マフラーはセンバツブレッドを装着させて激しいコールを奏でる。アドバンカラー三兄弟の中では末っ子のマシンになる。
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