様々な仕様が存在する旧車會。その様子は族文化とは違って、個性豊かなカラーリングやデザインによってアピール度を高めている。誰よりも目立つために工夫を加え、独自の進化を遂げる「旧車會カスタム」その凄さを紹介していこう。
SUZUKI
GS450
Owner:カモヤン
Team:チームWING
Shop:バイクプロデュースWING

平成最後の一台は超有名ショップの名車
悲劇の事故から不死鳥のごとく完全復活!!
 いよいよ明日を最後に平成が終わる。その締めくくりとして、記念すべき日にふさわしい単車を紹介する。
 製作を手掛けたのは、旧車業界において絶大な人気を誇り、その知名度の高さから、知らない者がいないほど有名なバイクプロデュースWING。その作り込みの素晴らしさ、妥協しないこだわりについては有名で、ここが製作する単車は、どれも見事な華のカスタムバイクとなって生まれ変わる。
  そんなWINGには、社長である佐藤まさと氏が考案、徹底的に考え尽くして完成させた「まさとファイヤー」の外装カラーがあり、旧車會業界でも憧れのスタイルとなっている。
 この外装については、まさと氏の“フツーには製作しない”というこだわりから、特別なオーナーのみが許されるカラーリングとなっていて、全国でも数えるほどしか存在していない。しかもそのカラーはすべてがバラバラ、カブらせない、俺専用の特別仕様としているのもオーナーにとってはうれしい限りだ。  今回紹介するのは、そんなウイングの常連であり、ファンであるカモヤンさんの愛車GS450だ。旧車會の間では有名な話だが、実はカモヤンさんのGSは、以前に大きな事故に巻き込まれて廃車となってしまった。
 単車のフレームがくの字に曲がるほどの大事故で、カモヤンさんも巻き込まれて重傷を負ってしまった。今でも体に不自由な部分が残っているが、再びあのバイクに乗りたいと製作を開始。こだわりがたくさん詰まった1台が見事に完成した。

これが悲劇の事故の様子。これでよく生きていたと思えるほど。本当に助かって良かったです。
特別にカモヤンさんだけに許されたキャンディパープルまさとファイヤーの外装は、ラメをふんだんに使いアイスパールもてんこ盛りすることで、特別な輝きを放つ。フレームまでラメラメのキャンディパープルで仕上げるあたりもポイントで、オーナー、そしてショップのこだわりも強く伝わってくる。
ハンドルは抜群のセットポジションを作り出すウイングアップハンで、老舗のカワグチ三段シートとの組み合わせもバッチリ。装着するパーツの角度、セット位置にこだわり、バランスを追求していることがよくわかる。また、写真ではちょっと見えづらいがヘッドライトに注目!! WINGのスカルマークをブラスト加工しているのがお洒落だ。
エンジンは450仕様ウイング特製ビッグバルブを装着済みで、マフラーはGS乗りの定番であるウイング管ハス切りを装着。独特の吸い込みサウンドを楽しめるように作られている。
前回のマシンと違う点はブレーキをブレンボキャリパー+フローティングディスクに変更した点。しかも、フロントはゴキダブルで、ここにもきっちりペイント処理を施すこだわりようだ。また、サスはマルゾッキに交換。もちろん、キャンディパープル仕様になっている。
ナイツー仕様としてLEDもフレームに沿ってセット。さらに、テールは発光パターンを変えながら走れるように工夫。本人いわくキャバクラ・ネオンスタイルということ。けっこう激しくビカビカ光る。
完全復活を遂げたチームWINGカモヤンGS450。一切妥協しない本気のカスタム魂を強く感じる華の単車は、ちょうど満開になった桜がよく似合っていた。

チャンプロード×単車の虎には、ヤンキー・旧車に関する記事が盛り沢山!

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