旧車會には様々なスタイルが存在している。カラーリング、デザインも含めてオーナーの数だけ個性的な単車があるのだ。独自の文化によって発展し、進化を遂げる旧車會仕様。このコーナーでは、十人十色、情熱を注いだ旧単車カスタムの凄い世界を紹介しよう。


Kawasaki Z400FX
Owner/和樹さん
TEAM/レーシング126

昭和の終わりから平成初期
あの頃の青春スタイルを当時物で貫く


 昭和の終わりから平成初期、街を駆け抜けたあの頃の改造スタイルを、当時物パーツにこだわって作り上げた一台。フロントで強烈な存在感を放つのは、2型コミネ・デュアルカウル。ナポレオン・バッカミラーを組み合わせ、淡いシルバーピンクの外装には、九十九里に伝わる伝統的なラインを描き、当時ならではの雰囲気を漂わせる。さらに白のチンチラシートと、当時物モリワキをベースにした竹ヤリマフラーが加わり、その個性を一段と際立たせている。

 一方、サイドカバーとテールにはBEETを投入。ハンドルは定番のアップハンではなく、あえてトマゼリのセパハンを選択し、マックレーンのバックステップと組み合わせることで、低く構えた独特のライディングポジションに仕上げた。


 当時を色濃く感じさせる華やかな族車テイストと、走りを意識したカフェレーサー的なパーツ選びが絶妙に同居する。どちらか一方ではなく、その両方を自分流に取り込んで楽しむ手法は、まさにあの時代の改造文化だった。そんな単車は、我々にとって眺めているだけで、街の匂いや仲間との集まり、時間を忘れて単車をイジった青春の記憶まで蘇ってくるようだ。

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コミネ・デュアルカウルを彩る独特のラインこそ、九十九里の族車に受け継がれてきた伝統的なスタイルだ。


フェックスのサイドカバーといえば、当時からBEETは外せない定番アイテム。車体の雰囲気をグッと引き締める。


ひと目でそれと分かる独特のフォルム。ナポレオン・バッカミラーは、やはり当時物ならではの存在感が違う。


マフラーは貴重な当時物モリワキ。さらに脱着式の竹ヤリを追加装着できるよう加工され、スタイルを変えて楽しめる。


単車のキーにぶら下がる“シッポ”も、あの頃を知る世代にはたまらなく懐かしいアイテムのひとつだ。

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