ニッポンの伝統である暴走族の文化を起源に、旧車會カルチャーが海外で注目されている。そこで、このコーナーでは、我々の知らない世界の旧車會事情を「旧車會・ザ・ワールド」と題して紹介。第7回はオセアニアのニュージーランド人、その熱いバイク魂をクローズアップする。
俺達はバイクと暴走族を愛死天流!


愛車紹介  ブラックモアさんの愛車は、1980年式のスズキFA50、1979年式のヤマハV50、1990年式のホンダPal SB50の3台だ。ミントグリーンの三段シートが、ニッポンの暴走族&旧車會スタイルを感じる。
ギャング名は「FOAMERS」  彼が所属するギャング・ネーム(チーム名)は、Moped Foaming Weirdos/モペット・フォーミング・ウィアドーズ「FOAMERS」だ。ガレージにはバイク、クルマ、パーツ等が所狭しと収まる。
ニュージーランド人ライダー
ブラックモアさんにインタビュー

 ニュージーランド人のカルム・ブラックモアさんの誕生日は、8月19日…日本で言う“8.19/バイクの日”に生まれた。そんな彼にバイクとの出会い、母国のバイク事情などについて話を聞いた。 「私とバイクの出会いは、約5年前に東南アジアのタイで、小さくて古いバイクでした。20歳の頃にタイへ移住し、2年間ほど住んでいました。その期間に、多くの素晴らしい日本のクラシックなバイクやクルマを発見しました。これが私のオートバイ愛の始まりです。最初の日本の旧車は、100ccエンジンを搭載した青いホンダC70でしたね」

「私はニュージーランドに帰国した後、バイクのコミュニティ“Moped NZ M.C”を作りました。というのも、私たちの小さな母国ニュージーランドでは、小さなバイクに関する情報を見つけるのが難しかったからです。ニュージーランドにも世界中からバイクが集まりますが、インターネットで情報を見つけるのは困難でしたからね」 「“MOPED NZ M.C”グループは、ウェブで誰もが参加できて好きなバイクについて話し、ツーリングやイベントを開催するための場所です。ニュージーランドのスタイルにインスパイアされたライダー達は、ロゴ入りパッチを縫い付けたデニムベストを着ていますよ」

「私たち仲間は夏ごとに熱心にバイクに乗り、冬には愛車をカスタムして造ります。ぜひ日本のバイク好きな皆さんも、ニュージーランドへ遊びに来て下さい!」
 日本の伝統である暴走族カルチャーを愛する彼は、友人のJonny Brasellさんと共に今回の写真を提供・協力してくれた。
ブラックモアさんQ&A
CR
日本の暴走族の文化は何で知りましたか?
ブラックモア
「私は14歳の頃、日本のバイク文化“暴走族”についてインターネットで学びました。ニュージーランドでは、このような文化は何もなかったので、暴走族のバイクやクルマは、とてもクレイジーに見えました!」
CR
暴走族や旧車會のドコがカッコ良いですか?
ブラックモア
「私は暴走族と旧車會の両方とも大好きです。暴走族は独創的なスタイルと兄弟愛、旧車會は綺麗で美しいバイクの造形が素晴らしいですね。暴走族は日本の旧車に乗り、バイクの大きな音が大好きです。ニュージーランドでは多くの人が、愛車を納車時と同じ状態に保ちたがるので、仕様が変更されているカスタムを見ることができれば私は幸せです!」
CR
日本人で憧れる人、尊敬している人は?
ブラックモア
「日本人は“親切で革新的”だと世界中で有名です。私のお気に入りの日本のバンドは
“BABYMETAL”で、日本の歌は“Johnny - 土曜日の夜はHighway Danceで”が好き。好きな日本人は、タトゥーアーティストの“Ryugendo”です」
CR
好きなニッポンの言葉は?
ブラックモア
「私の好きな日本語は、“Shakotan/車高短”です!」
CR
乗っているバイクの車種は?
ブラックモア
「1980年式スズキFA50、1979年式
ヤマハV50、1990年式ホンダPal SB50です。でも私は、いつも違うバイクを売買しています。ニュージーランドにはJDMカーとバイクのモデルが多数あり、暴走族モディファイのために4気筒のスズキを買おうと思っています」
CR
他に共通のバイク仲間はニュージーランドにいますか?
ブラックモア
「はい、私たちには1つの大きなクラブ
“MOPED NZ M.C.”があります。いくつかのギャング(バイク仲間)もいます。最も有名なギャングは、“Quake City Rumblers”“Moped Foaming Weirdos(FOAMERS)”“Penny Pinchers Scooter Club”等です」
CR
今後やりたいと思っていることは何ですか?
ブラックモア
「多くの小さなオートバイを作り、世界中を旅して様々なオートバイ製造業者やクラブを訪問したいです。彼らと一緒にバイクを組み立て、一緒に乗って楽しみたいですね!」
CR
次に日本へ来る時は、何をしたいですか?
ブラックモア
「私が日本に行く時は、いくつかの“暴走族”イベントに行って、彼らの文化について学びたいと思います。日本の様々な場所、色々なクルマとバイクの文化を訪問したいです!」





ブラックモアさんはfacebookグループ「Moped NZ M.C」を主催・管理する。2019年2月末現在で、1440人のメンバーが参加し交流を広げている。
スナップ写真ギャラリー ニュージーランドのブラックモアさんとその仲間の皆さんは、日本の旧車やミニバイクに乗って走りを楽しむ。 南半球はオーストラリアの南西太平洋に浮かぶ島国ニュージーランドは、青空の下バイクでツーリングするのも気持ちイイだろう。 日本で言う4ミニや原チャリ、スクーターの姿も見える。小型で手軽なミニバイクは、ニュージーランドでも人気が高いそうだ。 Moped/モペッドとは元来、ペダル付きオートバイのこと。エンジンや電気モーターなどの原動機だけで走行したり、ペダルを漕ぎ人力だけで走れる車両の総称だ。 ニッポンのバイク文化と暴走族・旧車會を愛するニュージーランド人ライダー、ブラックモアさんと仲間達は今後も走り続ける!

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