あの頃の興奮と熱気が蘇る!!
男たちは頂を目指す
あの日の正月暴走
かつて話題になった不良達ならではのお正月風物詩があった。それが「日の出暴走」だった。
厳しい警察の追跡を振り切って「いかに目的地に辿り着くか」そんなあの頃は今となっては懐かしい。
不良達にとっての年始め一大イベントだった日の出暴走。過去にチャンプロードで紹介した投稿写真や数々の証言から、そんな“祭り”の様子を今一度振り返ってみたい。
日本全国日の出仲間大集合
走り収めと走り染めが
まだ許されていた時代
厳密に言えばどんな時代でも暴走が許されたことはないのだが、20世紀は取り締まりが厳しいながらもまだ“元旦に改造車に乗って初日の出暴走!”なんてことができた時代であった。
関東ではテレビにもちょいちょい出ていた中央道からの暴走模様。目指したのは河口湖インターだった。それ以外の地域でも大晦日の夜から動き出し、警察の包囲網をかいくぐりながらゲーム感覚でゆっくりとご来光が拝める場所に向かう。そんな光景が写真にも如実に現れている。
よく見ると、夜の写真、それも遊んでいる写真が多いことに気づく。これはやはり、夜に羽を伸ばすのが暴走族の本懐だからだろう。夜は当然写真写りが悪くなるのだが、それでも楽しさやノリのよさは伝わってくる。
一枚に写りこんでいる人数が多いのも、この時代の投稿写真の特徴といえるだろう。
また、揃いの特攻服で写っている写真も多く、まだまだ現役に勢いがあり、かつ人数的にも大きな規模で動いていたということもわかる。一台に5人、10人と乗せたぶった切りオープンの写真。それが複数枚並んでいるのだから、当時の勢いがいかにすごかったのか容易に想像がつくというものだ。
単車だけでなく、四輪も数多く参加するのも日の出暴走の特徴。というのも、真冬の深夜の遠征ともなれば夜を明かす待機場所が欲しくなる。それゆえ当時は改造した四輪と一緒に遠征部隊を結成するのが定番だった。
また、日の出仕様の単車といえば、正月仕様として作るブチ上げ。塗装やボンボンを紅白に付け直して、お祝い気分を盛り上げ走っていたものだ。
こんな過激な改造車が公道を普通に走っていた時代があったから驚く!!
この当時、不良少女達はかわいいと大評判!! マブイねぇーちゃんは、日の出暴走のアイドルだった!!
取り締まりが厳しかったにも関わらず、それを楽しむかのように盛り上がる!!
単車に注目してもらいたい。これがお正月の名物となっていたブチ上げ仕様だ!!
ぶった切りオープンカーで真冬の高速道路を疾走する気合の入った連中も多かった。
2000年に入ると日の出暴走に使われる車両が少しづつ様変わりする。特に四輪はハイソカーブーム、そして、VIPカーという言葉の定着によってシックなセダン系が増えていった。
この頃になると服装も変わって特攻服やヤン服からビシッとキマッたフォーマルなスタイルに変化した。不良が好むブランドブームの幕開けだ。
クルマと違って単車乗りはむちゃくちゃ寒いから完全防寒。カッコよりも温かさを求めた。
格式に拘ってこその暴走族、やはり正月には正月飾りが必要だ。フロントグリルのしめ縄は欠かせないところで、サイズを大きめにしたり、バンパーに鏡餅を置いて他人との差別化も図った。また、日の丸と日章といった旗物もお正月仕様としては定番だった。
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