様々な仕様が存在する旧車會。その様子は族文化とは違って、個性豊かなカラーリングやデザインによってアピール度を高めている。誰よりも目立つために工夫を加え、独自の進化を遂げる「旧車會カスタム」その凄さを紹介していこう。
SUZUKI
きらびやかで華やかなイメージの遊女の姿は、日本の文化を伝える美人画としてあらゆるものに描かれている。その画風はとても煌びやかで美しく、見る者を魅了する。今回紹介するたらしたらちゃんのサンパチは、まさにその花魁をロケットカウルとタンクに描いたもの。江戸時代の花魁とは違って現代風のアレンジが加えられ、これが実に独特の魅力を放っている。
さらに、カウルサイドに描かれた人物は清楚なイメージだが、タンクに描いた花魁は同一人物ながらも不良花魁になっている。この点も実に面白い。こうしたギャップもこの単車の魅力であり、見る者を飽きさせない要因につながる。
まさに華の花魁ファイヤー外装といった感じ。エアブラシを使って丁寧に描かれている。桜を散らしているところも意味ありげだ。
サイドカバーを見るとどれほどラメを使っているかがわかる。細かいラメを大量に混ぜてペイントしている。
ミラーにも桜を描く。こういう細かい処理が全体を華やかに魅せる。
三段シートはKスタイル製で剛性と耐久性の高さから愛用者が多い。
マフラーはKスタイル製のキング管。サンパチの独特のサウンドをさらに際立たせる。
テールはピースマークに交換。こういう遊び心が旧車會仕様の粋な改造スタイルだ。
ロケットカウルの内側にはスピーカーもセット。ごきげんなサウンドを奏でながら走れる。
サスはレアなパイオリを装着。欲しがっているヒトも多いアイテムだ。