様々な仕様が存在する旧車會。その様子は族文化とは違って、個性豊かなカラーリングやデザインによってアピール度を高めている。誰よりも目立つために工夫を加え、独自の進化を遂げる「旧車會カスタム」その凄さを紹介していこう。
HONDA
今までに、こんなに作り込んだCBXがあったか?と思わせる特別すぎる1台を紹介。パッと見た感じでは、純正2型カラーに独自アレンジを加えたCBXと思ってしまう。しかし、よく見てみると、金属製パーツのほぼすべてに細工が施されている。
そもそも彫刻をパーツに施そうと思ったきっかけはアメリカのカスタムハーレー。
加工については、当然、彫師に依頼。費用はフロントまわりだけでもホイール加工込みで80万円ほどかかっているという。
細かいパーツをひとつずつ見ていくと、まずフロントフォークのケースに装飾を施している。この彫りはそうとう目立つ。
マフラーサイレンサーは特に目立つので大柄の模様を彫刻している。
エンジンヘッドカバーにも細かい細工を入れ、ここだけ一部に文字を刻む。
通常はまったく気にしないスタンドバーも妥協なし。しっかり彫刻処理によって仕上げている。
さらに、美しいチェーンカバーにもひと工夫。こだわりの彫刻によって全体のバランスを保つ。
ハンドルはCBX1000VFに交換。そこにも彫刻を入れて特殊性をアピール。
テールはオリジナルで加工。他にはないデザインを取り入れ、只ならぬ雰囲気に磨きをかけている。
このCBX、よくぞここまで仕上げたといえる出来栄えである。自由な発想でカスタムを楽しむ手法は、いたるところにヒントがある。海外のカスタム文化を見ることで、よい意味で刺激になる。その一部を取り入れ、独自のアレンジを加える。こうしたスタイルも今後はアリだと思う。