様々な仕様が存在する旧車會。その様子は族文化とは違って、個性豊かなカラーリングやデザインによってアピール度を高めている。誰よりも目立つために工夫を加え、独自の進化を遂げる「旧車會カスタム」その凄さを紹介していこう。
Kawasaki
現行車のカスタムが盛んな九州で、ひと際存在感を放っているのがFオートが製作したゼファーだ。現在は中村さんが所有しているが、以前はカスタムレベルの高さを示すモデルとして作り込んだFオート自慢のデモカーであった。
この単車、複数の有名ショップやメーカーがチームを組み、「本当にカッコいいゼファー」を目指して作られている。これこそがこのバイクの最大の特徴といえよう。
たずさわったのは、Fオート、マッドスター、キャンディーライフ、Kスタイル、LSPの5社。それぞれが持てる技術を出し、カスタムの真髄である“魅せる”スタイルを完成させた。
装着パーツについては、Fオート製のコミネロケットカウル、3分割エアロフェンダー、テールカウルといった外装に、マッドスター製エンデュランスマフラー、Kスタイル製シート、LSP製アルフィンを装着。
ペイントについては、キャンディーライフが担当し、複雑で勢いのあるブラックベースのゴールドファイヤーに仕上げた。
カラーコーディネイトについては、黒/金のワルな仕上げ。ここまで徹底してコーディネイトすると物凄くカッコよくなる。ブレない配色が実に男らしく硬派な印象を与える。これからの現行車は、やっぱりカッコよく綺麗に目立つがテーマだ。
かなりラフな使われ方が多い現行車だが、こうして綺麗にすると、より愛着も湧く。時代を先取りし、個性を主張するゼファーに、みんなも注目してもらいたい。