様々な仕様が存在する旧車會。その様子は族文化とは違って、個性豊かなカラーリングやデザインによってアピール度を高めている。誰よりも目立つために工夫を加え、独自の進化を遂げる「旧車會カスタム」その凄さを紹介していこう。
シルバーフレークをベースに黒のソリッドファイヤーを入れたデザインはお見事!! 描いたフャイヤーをより躍動的に見せるために白のフチどり処理を施しているあたりもニクイ演出である。
このペイントについては、旧車會カスタムペイント界の大御所であるウッドアイが担当。深い艶に美しい輝きを放つ外装はさすがと言える。
エンジンについては爆音とスピードを追求するためのセットを組んでいる。排気量は450㏄へボアアップするためにワイセコピストンをセット。ビッグバルブを装着して、ポート研磨処理も施す。また、ハイカムも現在では購入できないプロフィールのものを使い、アクセルを開けることが恐ろしくなるほど、モアパワーを追求した。マフラーについてはGS用として定番のウイング管を装着している。
このGS400、オーナーのこだわりがたくさん詰まっていることが外観からも強く伝わってくるはずだ。細かい部分までメッキ処理が施され、ピカピカに磨き上がったその姿に、オーナーの愛情の強さを感じる。
マルゾッキ、BEETアルフィン、川口三段シート、グレ絞りアップハン、タンデムバー、メッキチェーンケース等、様々なパーツを装着しているが、そのすべてを銀、あるいはメッキ処理によって仕上げることで、全体の統一感を崩すことなくまとめ上げている。
買ってきたパーツをポン付けするのは一番簡単なカスタム。だけど、本当にこだわるなら、ひと手間、ふた手間をかけて仕上げることこそカスタムの醍醐味。そうすることによって、魅せる単車としても際立つし、特別なバイクであることもアピールすることができる。
現在はパーツが豊富に揃っている時代なので、カスタムもやりやすい。ゆえに、同じパーツを使っても“特別さ”を出すよう手間を惜しまずに仕上げることが大切。それがこだわりであり、特別な単車という見た目のポイントにつながる。