現在はあまり見られなくなったが、過去を振り返れば、お正月のためだけにマシンを製作し、中央道を突っ走り、数多くの困難を乗り越え、ゴールの河口湖インターを降りて富士山を見に行くというのが定番コースだった。
12月31日の大晦日に出発し、途中のパーキング、サービスエリアでドンチャン騒ぎをしながら、仲間と共に暴走する。さすがに大晦日ともなると高速道路を走る一般車は少なく、周りを見渡せば、走っているのは族車だけ。そんな高速道路を占拠したような感覚がたまらなかった。寒さすら感じないほど、興奮し気分が高まった。
今回は、そんな日の出暴走を毎年見続けてきたチャンプロードから、その模様をレポートした絶頂期の誌面を皆さんにお見せしよう。今こうして見ても凄い時代だったと感じる。エネルギッシュな彼らの生き様、彼らの情熱がハンパじゃないことが伝わってくるはずだ。
最初の難関は八王子料金所の強行突破から…
取り締まりが厳しかったにも関わらず、それを楽しむかのように全国各地から中央道河口湖インターを目指し、改造した二輪と四輪が集まった。 



第1集合ポイントは石川パーキングエリア。そこに100台近い車両が集まり、次の談合坂サービスエリアに向かって大暴走!! 最終目的地は河口湖インターチェンジである。 
時には高速道路が封鎖されるという緊急事態もあった。そうなると完全に袋のネズミだったが、当時の不良達のエネルギーはハンパない。中央分離帯のガードレールを外してUターンして逃げるという荒業も繰り出していた。